在宅療養とは(その2)
在宅療養とは(その1)のつづき
このような「社会的入院」は医療費高騰の原因となっているだけでなく,そもそも患者さん自身が望まないことである.
やはり,人生の最期は住み慣れた自宅で過ごしたいという想いは,至極当然であると思う.
この患者さんの想いを実現するためには,沢山のハードルを乗り越えなくてはならない.
1)病気により何らかのハンディを抱えた場合の,生活面でのサポート
2)病気に対する,医療的なサポート
我が国では1)については介護保険,2)については医療保険で公的社会福祉サービスが受けれるようになっている.
1)介護(生活面でのサポート)については,その患者さんの身体的な障害度(衣食住なんでも自立して出来るのか,寝たきりに近い状態で全ての生活が介助が必要か)と精神的な障害度(認知症の程度)から,その人に必要な介護度が決定され,それに応じたケアサービスが自宅で受けられる.
2)医療(健康面でのサポート)については,通院可能な状況であれば通院治療が原則であるが,困難な場合は,今回テーマに挙げた訪問診療や訪問看護,訪問リハビリテーションなどを受ける事ができる.
一人の在宅療養を行う患者さんをサポートするためには,沢山の職種の密接な連携が不可欠である.
在宅療養というのは,その方の人生の収穫期に,より良い,より相応しい人生を送って頂くためのお手伝いであり,その人の人生観や家庭の中まで深く入り込むため,時には楽しく,時にはつらい事も多いのです.
私は在宅療養(訪問診療)とは,決して社会的入院の代替プランではないし,そば屋の出前的な医療サービスでもないと考えています.
つづく
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